書籍「バニラ」レビュー

書籍「バニラ」について

 

皆さん、今回は書籍レビューの回です！

普段あまりこういう記事は書きませんが、書かずにはいられない本に出会ってしまったのです!!!!!その本とは

 

SHIROSEさん（WHITEJAM）の初エッセイ本「バニラ」

 

現在、コラボプロジェクト進行中のSHIEOSEさん(WHITE JAM)の初書籍です!!帯のキャッチコピーは

「SHIEOSE初エッセイ。今まで語られることがなかった音楽との出会い…青春とエロと。」

 

そう、この本にはSHIROSEさんの陸上に命を燃やした中学時代と、そこから音楽に出会うまでが描かれています。（中学時代と最近のセクシーな恋愛事情も一緒に語られてます）

 

 

著者SHIROSEさんについて

 

まず。SHIROSEさんとは一体何者なのか。

既にSHIEOSEさんをよくご存知の方も多いと思いますが、「え？誰？！」という方の為に、公式プロフィールを載せますね♥ご存知の方も、是非改めて読んでみて！

SHIROSE (WHITE JAM)

Singer / Song writer / Producer

WHITE JAMのメインボーカル。

Snow Man、嵐、AAA、Kis-My-Ft2、ジャニーズWEST、Nissy 、Da-iCE などアーティストへの楽曲提供を行っている。Snow Man 「君の彼氏になりたい。」「僕の彼女になってよ。」の2部作も手がけ話題となった。高校時代に作曲した自身の代表曲「ウソツキ」はこれまでにYou tubeで2300万回再生を超え、ヒット曲となる。今年リリースのエロ歌「Tattoo」は68ヵ国のItunesでトップ100入りを果たし、国内外の女性から人気を誇る。京都府出身。

Twitter　@WJF_SHIROSE

Instagram　@WJF_SHIROSE

TikTok　@shirose_wj

 

テレビ等のメディアにはあまり出ないので、知らない方も多いかもしれません。しかし、日本の音楽界を支える物凄いアーティストさんなんです。そんな、素晴らしい実力と才能に満ち溢れたSHIEOSEさんが、今回初めてエッセイ本を出版するという事で、一体どんな内容なんだろうと、最初お話を聞いた時からワクワクしておりました。

しかも‼こういうエッセイ本というのは、別のライターさんが執筆する場合が多いらしいのですが、なんとSHIROSEさんご自身が最初から最後まで執筆されました!!

だからこそ、この本はすんごいんです！（鼻息荒め）

何がそんなにすごいのか。平泉春奈的、”バニラやば過ぎポイント”をまとめました。

 

平泉春奈的、”バニラやば過ぎポイント”

 

やば過ぎポイントその１　「笑いとリズム」

 

言葉の使い方、言い回し、テンポ、リズム、それはまるで音楽そのもの。

なのに!!!!笑える!!!!!読みながら何度コーヒー吹き出したことか（本は汚してません）。笑いのセンスあり過ぎ。芸人もビックリ。

え？全然ピンとこない？

そしたら、私がグッと来た言葉の言い回し部分や思わず笑ってしまった部分を、少しだけ教えちゃいます!!文章の前後がないと意味が分からないかもしれないけど、感覚として伝われー!!という気持ちを込めて抜粋しますね。完全に個人の主観ですのであしからず。(※本の中見せに関して、SHIROSEさんご本人の了承を得てます。文体も改行も全てそのままの状態で打ち込みました。)

 

みるみる、みんなの筋肉が

もりもりになって

そのうち、モリグチみたいにワキゲも生えてきそうな

感じだった。

ジンくんに関しては

もう、ワキゲが生えはじめていた。

 

鬼のミスターイワセというのは

地球上で一番怖いと言われている

英語の先生である。

A,B,C,D,E,F,Gのアルファベットを

教える時に

「エビスでイエフジ」で覚えなさい

とかわけわからんこと言ってくる、いろんな意味で怖い。

 

ヤバすぎ。

イナミ天才すぎ。

おっぱいエロすぎ。

 

「カオチャンチャン」という、言葉をきいて

女子のオザワさん（エロい）や、

キタムラナッチャン(エロい)たちが笑っている。

これは一体なんなのだろう。

 

僕「たかはっちゃん！カオチャンチャンて、なに？！」

っていうと

たかはっちゃん「カオチャンチャン！！！」

とまた叫んできて

女子たちが大ウケ。

 

これはやばい。

一種の洗脳だ。

タコさんウインナーを食べながら、

「カオチャンチャン」とかゆうてる

たかはっちゃんに、頭を下げながら

お願いした。

 

ついこないだまで女子たちは

「シロセ先輩カッコいー」と言って俺のプリクラを集めていたのに

「シロセマジキモい」「キライ」と言われまくっていた。

 

 

やば過ぎポイントその2　「歌うようなエロス」

 

77ページから103ページまで。SHIROSEさんの本気エロスが楽しめます。

官能イラストレーターとして、ここを無視はできませぬ。中学生男子のナマの性的感情が爆裂してます。しかし中学生と言えど、相手はあのSHIROSEさん。予想をはるかに超えたエロスでございました。まるでエロスの宝石箱。思春期の少し背伸びした性の欲望が、中学生女子の狭い部屋の中でアッシャーに包まれながら交差していくその様は、異様なほど生々しく、そして涙が出るほど美しい。登場人物2人の興奮度に比例して、読み手の心拍数もどんどん上がっていき、気付けばその官能的な世界に釘付けになること間違いなしです。（個人的に人差し指をヒトサシユビって表現するところとか、すごく好き！）

多分ね、殆どの女性はこの官能シーンが終わるころには、しっかり濡れると思います……よ。

というわけで、ここでも私が特にグッときた部分を抜粋してお見せしますネ（※何度も言うように、SHIROSEさんご本人の了承を得ています）

 

そして耳元で

ねんのため尋ねてみる。

「エッチしますか？＾‐＾」

 

江崎さんは、はぁはぁ言いながら

うなずいて

「なんできくんですか？」

とほほえむ。

 

そしてとっさに

この2文字を、君が僕にくれる。

「好き」。

 

隣の部屋に聞こえているだろうか。

もうどうでもいい。

僕たちは愛を伝え合う。

 

「好き」

「んぁ」

「好き、スキ」

「んぁ」

「んう」

「好き」「スキ」「好き」「スキ」

 

パンツのまんなか部分を

めくって、

はいたまま、君の表面にふれる。

 

ヒトサシユビで

 

やば過ぎポイントその3　「シンプル＆リアル」

 

終始、感情の書き方がシンプルかつ独特なんです。普段歌詞を書く方ならではなのかな？と感じました。長々と書かないシンプルな言葉の組み合わせで、ポエム調だけどしっかり刺さる感情表現に思わず唸りました。

青春時代のリアルな情景、ヒリヒリするほどの情熱、えぐられるような感情が、当時の感覚のまま描かれてます。まるで自分がその時代にタイムスリップして一緒に青春を楽しんでいるかのような気持ちになれて、ワクワクして、楽しくて、ページをめくる手が止まりませんでした。

余談ですが、文章って、実は”シンプル”こそ難しいと思ってます。少ない言葉の中に想いを詰め込むこと。余分な言葉をそぎ落としていく作業は物書きにとってすごく大変なことなんです。しかしそれが成功した時、想いがより沢山の方の心に届くんじゃないかなって思ってます（昨今は若者の文字離れも進んでいるからこそ）!!

 

やば過ぎポイントその4　「光るワードセンス」

 

登場人物が多いのもこの本の特徴。文字だけの場合、登場人物が多いとだんだん訳わからなくなったりするものですよね。しかしこの本は全くその心配がないんです。なぜなら!!文中で登場する人物たちがみんな、SHIROSEさんフィールドで個性的かつオモシロネーミングを付けられてしまうから!!!!!!

 

ざっくり言うとね。↓

 

◎血圧が高く顔が赤い。そして赤バンダナを巻いてる「赤ギャング・イマイ」

◎宇宙一可愛くて13股してる悪女「鈴木マイちゃん」

◎宇宙一短距離が早い「ベニベニくん」

◎宇宙一長距離が早い「糸ちゃん」

◎地球上で一番怖いと言われている英語の先生「鬼のミスターイワセ」

◎ハリーポッターのハーマイオニーに似ているということから「イナマイオニー」と呼ばれ、おっぱいも中学生にしてＤカップ（もみ推定）を誇る元カノ「イナミ」

◎ハナクソボンバーのたかはっちゃん

◎イケメンでいつも窓際に座っていて女子からモテモテの「オリジナルたかはっちゃん」

 

こんな感じ（笑）それぞれのキャラが立つ、パンチワードじゃない？私はそんなところにも光るセンスを感じてしまいました!!（そのうち私もこんな風に、あだ名みたいの付けてもらいたいものです）

ちなみに！個人的に、この本の中で最強の神ワードは番外編のタイトルでもある「カオチャンチャン」だと思ってます。多くは語れないのでとにかく読んでみて欲しい!!カオチャンチャンって一体何なのか……

 

やば過ぎポイントその5　「隠されたメッセージ」

 

そうはいってもジーンと目頭が熱くなるところもあるのだから、この本は凄い。

夢に向かってまっしぐらだった中学時代、挫折を知る高校時代。そして、途中で掲載された中学の卒業文集の作文。最後のSpecial Thanksを読んで、SHIROSEさんが人生をかけて向き合ってきた様々なことを知れると同時に、今自分自身が抱えている苦しみが、フワッと柔らかく解き放たれていくような清々しさを感じる事ができます。そう、しっかり救いも残してくれてるんですよね。この生きづらい世の中を生きている人全てに。全て読み終わった後、自分らしさを大切に生きていっていいんだって、きっと、思えます。

 

まとめ

 

平泉春奈的、”バニラやば過ぎポイント”は以上です！！みんなに伝わるといいな、この面白さ!!しっかり笑えてしっかり泣けて、しっかり濡れる、そんな一冊。みんな、是非読んでみてね♪

 

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過去のコラボ作品

 

最後に、私がSHIROSEさんとコラボした過去のイラスト作品を紹介しますね♪1年前から定期的にコラボさせて頂いてたのですが、2021年10月より、新たなコラボプロジェクトが開始しました!!!!まだまだプロジェクト進行中なので、2022年もコラボが続いていきます。普通の投稿とはまた別に、こちらも楽しみに待っててくださいね!!

最後まで読んでくれてありがと♥

2022年も素敵な年にしていこうね!!!!

 

平泉春奈