私とあなたの小さな世界 続編(※R15官能作品)

官能作品

 

『私とあなたの小さな世界 続編』

 

会えない時間の始まりが冷たい足音を立てて近づいてくる。見えない未来の不安を、身体が別の何かで必死に補おうとしていた。

 

 

頬に置かれた拓海の指は、そっと耳を撫でたかと思うと、少しずつ下に降りてきた。そのまま首筋を滑っていき、脈打つ膨らみを捕らえた。その時には既に、私の下半身は後戻りできないほど熱を持ち、欲情していた。

 

「……あっ、拓海、ダメ……」
「うーん……これはちょっと止まらない予感なんだけど、どうしよ?笑」
「ん、ふふっ。数時間前にしたばっかりだよね?」
「葵といると1日1回という壁はすぐに突破されちゃうなあ」
「え?そんな回数制限してたの?」
「だってさ、そうしないと際限なくしちゃいそうだから……」

 

言いながらもう片手が服の中で背中に周り、パチンとブラジャーのホックが外された。締め付けの解除はタガが外れるスイッチだった。それでも車内というアブノーマルな場所での行為は初めてだったので、突き進みそうな本能をわずかな理性が止めようとしていた。

 

「あ、拓海……あの、本当にするの?」
「葵はどうしたい?」
「だって、ここ、車の中だよ……?いくら周りに人がいないからって……」
「そうだよね。じゃ……やめる?」

 

言葉とは裏腹に、拓海は私の服をブラジャーごと捲し上げ、剥き出しになった乳房にキスをした。やめる気なんて、さらさらないようだ。

 

「んっ……もう、ダメだよ」

 

そうは言いつつ私も、ここまでくると欲望が圧倒的勝利を高々と宣言する。私は徐々に抵抗をやめ、彼を受け入れ始めていた。狭い車内で私達は激しくキスをくり返した。やがて拓海は「おいで」と言って私を自分の膝の上に乗せ、対面で抱っこされる形になった。背筋を伸ばすと天井に頭が当たるから、彼に密着するように覆い被さる。

「ふふっ、狭いね……」

 

拓海は私の呟きに対して笑いながら、ピンと立った乳首を口に含み、舌先で先端を転がすように舐め始めた。それと同時にスカートの中に手を差し込み、下着越しに湿った中心部分を優しく撫でた。同時に複数の場所で行われる愛撫は、私の心拍数と体温を急激に上げていく。身体中の細胞が快楽の扉をこじ開けようとする。吐息と共に高い声が喉の奥から吐き出された。

彼の指は下着の中に入り込み、濡れたクリトリスを探し当てゆっくり刺激する。じわじわと愛液が溢れ出ているのが分かった。

 

「葵……すっごい濡れてる」
「やだ、言わないで……」
「中にも欲しい?」
「……」
「ちゃんと言わないと入れてあげないよ?」
「意地悪っ……ほ、欲しいよ。早く入れて……」
「ははっ、可愛いなあ」

 

拓海の長い指が、欲しがるその場所にゆっくり入ってきた。粘液が驚いたような音を上げ、わずかな羞恥心を刺激する。膣入り口付近の上側の壁を擦るようにして、一定のリズムで掻き回されると、グチャグチャと別の生き物が住み着いてるような音が車内に響き渡った。自制心はかなぐり捨てられ、身体中が快楽に屈していく。さっきまで存在していた背徳感は、いつの間にか消え去っていた。

 

「あっ、ああっ……」

 

背中を逸らせながら私は勢いよくオーガズムに達した。拓海はグッタリした私を抱きしめて、耳元で囁いた。

 

「車の中でイッた感想は?」

 

意地悪な低音ボイスにゾクっとした。

 

「……最高でございます」

 

彼は笑いながら私のショーツを脱がせ、ベルトを外し始めた。窮屈そうにしていた彼の下半身は解放されて、いきり立ったものが顔を出した。そして、即座に(どこに潜ませていたのか)コンドームの袋を破き、装着する。

 

「葵……このまま、きてくれる?」

 

私は無言で頷き、拓海の膝の上に乗ったまま、彼のものを迎え入れた。粘膜が擦れ合う音が響き、なんの引っかかりもなくそれは私の中に収まった。奥まで届いた瞬間、私自身が彼の全てに満たされたような感覚に陥り、恍惚とした。中で彼のものが更にビクンと動いて大きくなったのが分かった。

 

「ああ……お前の中、熱いな」

 

彼が切なそうに声を漏らした。愛しさが溢れ過ぎて苦しかった。私は狭くて動きにくいながらも、前後にゆっくり腰を動かした。スローで官能的なリズムの中、彼の吐息と私の押し殺した喘ぎ声が共鳴し続けた。

 

寂しいね
そうだね
苦しいよ
俺もだよ
どうしたらいいの?
強く感じたらいいよ
何を?
お互いを
溶け合うみたいに強く?
そう
好き、大好き
俺も、愛してる

 

たとえ確固たる未来の約束がなくたって
私は今、何よりも誰よりも、彼を愛してる。
愛してる。愛してる。愛してる。
ただそれだけ。その想いだけ。その心だけ。
苦しくても寂しくても大声で叫び出しそうになっても不確かなものに掻き乱されたとしても
未来が少しでも重なるなら、私は……

 

 

曇った窓の外から差し込む月明かりと遠くのネオンは鈍く光ったまま、私たちの禁断の行為をひたすら傍観していた。

 

The End

 


 

先日Instagramで投稿した、『私とあなたの小さな世界』という物語は遠距離恋愛の切ないお別れの瞬間を描いたものでした。車の中でのお話だったので、本当はカーセックスに持ち込みたいところだったのですが、確実に消されてしまうので車内キスに留めました。(実際そっちの方がリアルだとは思うんだけどね)

ところが、その旨を少し後書きでこぼしたところ、凄く沢山の方から「カーセックスが見たいです!」という声が届き、これは書かないと、私もファンの皆さんも心にもどかしさを抱えながら生きていかないといけなくなるのでは?!となりまして(んなわけあるかい!大げさや!(笑))ブログ限定で続編を書きました!!

もう好き放題エッチな描写を書けるのって楽し過ぎますね。規制とは何ぞや?って感じです(笑)

日本は本当に性に対する考え方が固いのですが、性描写もリアリティを追求するためには必要だったりするので、規制があるのは凄く悲しいです。物語の幅がいまいち広がらないというか……(もちろん性描写のない物語も沢山描きたいのですが、“制限”が窮屈で嫌いだってことです。)
だからこうしてブログ限定とは言え、何にも怯えずに曝け出せる場があるというのは、良きことだなと思います♡

最後まで読んでくれてありがとう♪
また、超絶エッチな物語はたまにブログ限定で書きますね(^^)

 

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